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人間像 183号

 投稿者:高岡啓次郎  投稿日:2014年 2月 6日(木)11時57分10秒 p1081-ipbf2504sapodori.hokkaido.ocn.ne.jp
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  評論 宮沢賢治の秘密  根保孝栄

この作品を興味深く読んだ。賢治の作品に共通して流れる透明性について論じている箇所はとりわけ面白い。彼の作品にはどれも不思議なくらい艶めいた部分がない。男と女の生々しい蜜事が取り上げられていない。瑞々しいい中性的な美しさ。詩的童話の世界は世界的に見ても稀有であり注目に値すると指摘している。もし彼が英語圏に生まれていれば世界的に注目された作家になっていたかもしれないが、日本語という障壁がそれを成し得なかったというのは真実だろうと思う。フランスのル・クレジオの作品にも賢治と似たような感性を私は感じるのだが、彼は世界的に知られてノーベル賞をとった。やはり言語の障壁というものは大きいのだろう。根保氏は賢治の俳句や短歌の作品がどのように評価されているかを論じながら、多くの日記的秀作の多い中にも傑出した才能を感じる歌が散りばめられていると指摘する。私は今、「岐路 ある日の宮沢賢治」と題して小品を書いている。これは賢治が農学校の教員をしていたときに苫小牧を二十六人の生徒を連れて訪れたときの一夜を書いたものだが、根保氏の評論は大へん参考になったことを申し上げておく。
 
 
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